問い合わせが増えるホームページと増えないホームページ、5つの違い

同じ業種、同じくらいのアクセス数なのに、問い合わせが月10件来るサイトと、ゼロのサイトがあります。この差は、運でもデザインセンスでもありません。設計の違いです。

Web制作の現場で数多くのサイトを見てきた経験から言えば、問い合わせが来ないサイトには共通のパターンがあり、そして、それは直せます。この記事では、決定的な5つの違いを、自社サイトでそのままチェックできる形で解説します。読みながら、スマホで自社サイトを開いて確かめてみてください。

違い1:誰に向けたサイトか、3秒で分かるか

訪問者がサイトに滞在するかどうかは、最初の数秒で決まります。ファーストビュー(開いた瞬間に見える範囲)で、次の3つが伝わるかが勝負です。

  • 何の会社/店か(業種・サービス)
  • 誰のためのものか(対象となるお客様)
  • どこでやっているか(対応エリア)

増えないサイトの典型は、「豊かな未来を創造する」のような抽象的なキャッチコピーと、意味の伝わらないイメージ写真の組み合わせ。かっこよくても、訪問者は自分に関係があるか判断できず、静かに閉じます。

増えるサイトは、たとえば「清須市の外壁塗装専門店。診断・見積もり無料」のように、具体的で、自分ごと化できる言葉が最初に目に入ります。

セルフチェック

自社サイトを初めて見る人のつもりで開き、3秒で閉じてください。「何の・誰のための・どこの」会社か、言えましたか?

違い2:お客様の言葉で書かれているか

増えないサイトは、会社が言いたいことを、会社の言葉で書いています。「高品質なソリューションを提供」「お客様第一主義」──残念ながら、これらは誰の心にも刺さりません。

増えるサイトは、お客様が検索する言葉・悩む言葉で書かれています。

  • ×「高品質な施工を提供します」→ ○「雨漏りを、その日のうちに止めます」
  • ×「柔軟な対応が可能です」→ ○「平日夜・土日の打ち合わせにも対応します」
  • ×「豊富な実績」→ ○「清須市・名古屋近郊で施工実績120件」

この違いは、SEOにも直結します。お客様の言葉で書かれたページは、お客様の検索にヒットするからです。書き換えのヒントは、実際にお客様から聞かれた質問・言われた言葉の中にあります。

違い3:信頼の「証拠」があるか

問い合わせという行動には、小さな勇気が必要です。「変な業者だったらどうしよう」「高く売りつけられないか」──その不安を打ち消すのは、主張ではなく証拠です。

  • 実績・事例:写真つきで、できれば地域名・数字入り(「一宮市 A様邸 外壁塗装」)
  • お客様の声:実名・社名があれば強力。手書きアンケートの写真はさらに信頼度が上がります
  • 代表者の顔と言葉:誰がやっているか見えるだけで、心理的ハードルは大きく下がります
  • 資格・許認可・取引実績・メディア掲載:第三者からの評価は雄弁です

増えないサイトは、この証拠ゾーンが空っぽか、抽象的な自社アピールで埋まっています。「言っていること」ではなく「見せられるもの」を増やしてください。

違い4:問い合わせのハードルが下がっているか

「さあ問い合わせよう」と思った人の前に、こんな壁があったら台無しです。

  • 入力項目が10個以上あるフォーム(住所や会社規模まで必須)
  • 「まずはお電話ください」しか手段がない(電話が苦手な人は多い)
  • 問い合わせたら何が起きるか分からない(しつこく営業される?)

増えるサイトは、入口を軽くする工夫が徹底されています。

  • フォームは必須項目を最小限に(名前・連絡先・相談内容で十分)
  • 複数の手段を用意:フォーム/電話/LINE。特にLINEは「気軽に聞ける」入口として効果的です
  • 「無料」「相談だけでもOK」を明記し、問い合わせ後の流れ(例:1営業日以内に返信→ヒアリング→見積もり)を書いておく

「問い合わせ=契約」ではなく「問い合わせ=気軽な相談」に見せられるかが、件数を分けます。

違い5:行動ボタンが「見たいとき」にあるか

人の「聞いてみようかな」という気持ちは、数秒で冷めます。その瞬間にボタンが目に入るかどうか。

  • 増えないサイト:問い合わせボタンがページ最下部にしかない。メニューの中に埋もれている
  • 増えるサイト:スマホで常に画面内に追従するボタン(電話・LINE・フォーム)。各セクションの区切りにも「まずは無料相談」の導線。料金表の直後、事例の直後など、気持ちが動いた直後に置かれている

地味な改善に見えて、追従ボタンの設置だけで問い合わせ率が目に見えて変わることは珍しくありません。

今日からできる改善アクション

  1. スマホで自社サイトを開き、3秒テストをする(違い1)
  2. トップの文章から、抽象語を1つ、具体的な言葉に置き換える(違い2)
  3. お客様の声を1件、写真つきで追加する(違い3)
  4. フォームの必須項目を減らし、LINEの窓口を作る(違い4)
  5. スマホ用の追従ボタンを設置する(違い5)

全部を一度にやる必要はありません。1つ直すだけでも、数字は動きます。

よくあるご質問

Q. アクセス自体が少ない場合も、この5つが先ですか?

並行がおすすめです。受け皿(この5つ)が壊れたままアクセスを増やしても、穴の空いたバケツに水を注ぐことになります。最低限の受け皿を整えてから、SEO・MEOでアクセスを増やすのが効率的です。

Q. デザインのかっこよさは重要ではないのですか?

重要です。ただし役割は「信頼感の土台」であり、それだけでは問い合わせは生まれません。きれいなのに問い合わせが来ないサイトは、たいてい違い1〜5のどこかが欠けています。

Q. 自分では問題点が分かりません。

中の人ほど自社サイトを客観視できないのは自然なことです。第三者(できればWeb集客の専門家)に「初見の感想」をもらうだけでも、多くの発見があります。プロの診断なら、アクセス解析と合わせて優先順位まで見えてきます。

まとめ:問い合わせは「設計」で増える

①3秒で伝わるか、②お客様の言葉か、③証拠があるか、④入口は軽いか、⑤ボタンは見えるか。この5つは、才能ではなく設計の問題です。つまり、直せば変わります。

まずはスマホで自社サイトを開いて、お客様のつもりで眺めること。改善のヒントは、必ずそこにあります。

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